こんにちは、マネトークです!
今回は、株式投資に少しでも興味がある方なら一度は耳にしたことがある「信用取引」について、基本からリスク管理まで、やさしく解説していきます。
「信用取引って、なんだか難しそう…」「**追証(おいしょう)**って聞くと不安になる…」と感じる方も多いかもしれません。でも、ご安心ください。仕組みとリスクをしっかり理解すれば、必要以上に怖がることはありませんよ。
それでは、さっそく一緒に見ていきましょう!
信用取引って、どんな取引?
信用取引とは、簡単に言うと「証券会社からお金や株を借りて投資する」方法のことです。私たちが普段行う「現物取引」は、手持ちのお金だけで株を売買するのに対し、信用取引は自己資金以上の金額で取引ができるのが最大の特徴です。
たとえば、手元に50万円しかない場合でも、信用取引を使えば150万円までの株を買うことも可能です(証券会社によって上限は異なります)。「手元資金を有効活用して、より大きな利益を狙える可能性がある」というのが、信用取引の魅力の一つです。
「約定金額」って何のこと?
**「約定(やくじょう)金額」**とは、株の売買が成立したときの「売買代金」のことです。
たとえば、1株1,000円の株を100株買った場合、約定金額は次のようになります。
1,000円(株価) × 100株(株数) = 10万円
信用取引では、この約定金額をもとに後ほど説明する「保証金」の額が決まるため、とても大切な数字になります。
信用取引の「担保」になる「委託保証金」
信用取引を始める際に、証券会社に預けるお金を「委託保証金(いたくほしょうきん)」と呼びます。投資家は約定金額の30%(30万円未満の場合は30万円以上の金額)を委託保証金として、証券会社に預ける必要があります。これは、信用取引を行う上で必要となる「担保」のようなものです。現金だけでなく、あなたが保有している株式なども代わりに使うことができます。
現金の代わりに使える「代用有価証券」と「代用掛目」
委託保証金として現金の代わりに使える株式や投資信託を「代用有価証券(だいようゆうかしょうけん)」と言います。
ただし、代用できる金額は、保有している銘柄の評価額そのままではありません。証券には価格変動のリスクを伴うため、80%等時価の割合で保証金として設定されてしまいます。この割合で登場するのが「代用掛目(かけめ)」です。
たとえば、あなたが持っている株の評価額が100万円で、その株の代用掛目が80%だった場合、信用取引の保証金として使える金額は次のようになります。
100万円(評価額) × 80%(代用掛目) = 80万円
代用有価証券となる証券の種類や掛目は証券会社によって判断されています。
信用取引の大きなリスク:「価格変動」と「追証」
信用取引の最大の注意点は、株価の価格変動によって損失が大きくなる可能性があることです。
特に、想定以上に損失が膨らんでしまった場合に発生するのが「追証(おいしょう)」です。追証とは、保有しているポジションに対して保証金が不足した際に、追加で証券会社へ入金が必要になることを指します。
なお、約定金額の30%まで戻すか最低委託保証率を超えばよいのかは、証券会社によって判断基準が異なっています。
もし追証を放置してしまうと、証券会社によって強制的に保有するポジションが決済されてしまう(強制ロスカット)こともあるので注意が必要です。
※取引所の規定により、委託保証金の維持率が20%と規定されており、各証券会社は任意で委託保証率というものを設定しています。
信用取引はルールを守れば怖くない!
信用取引は、たしかにリスクを伴う取引ですが、以下の基本的なルールを守ることで、必要以上に恐れることはありません。
- レバレッジ(借り入れ)の仕組みを理解する
- 余裕を持った保証金設定をする
- 定期的にポジションを見直す
大切なのは「仕組みを正しく理解し、自分なりのリスク管理を徹底すること」です。
マネトークでは、これからも投資初心者の皆さんにも役立つ情報を発信していきます!
本記事で学んだキーワードまとめ
- 信用取引
- 約定金額
- 委託保証金
- 代用有価証券
- 代用掛目
- 価格変動
- 追証
信用取引について、少しは不安が解消されましたでしょうか?もし他に気になることがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね!