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資産運用の失敗を防ぐ5つの鉄則:分散・長期・積立で守るお金の未来

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投資は「始めてから」が本番

新NISAやiDeCoの普及で投資を始める人が増えていますが、「投資を始めたけれど、このまま続けていいのか分からない」と不安に感じていませんか?
株のニュースで「日経平均全面安」の情報を耳にしたとき、不安になって売ってしまった方も少なくないでしょう。

今回は、投資初心者が投資・資産運用で「長く・賢く・安心して続ける」ために心構えとして、5つの鉄則をお伝えいたします。

1. リスクを味方につける!資産運用の「基本三原則」

資産運用では「分散・長期・積立」の3つが大事と言われます。
この3つは、資産運用を安定させるために必要不可欠な考え方です。

  • 分散投資:値上がり値下がりのリスクを分けること。1つの銘柄や資産に集中しない。

  • 長期投資:短期的な値動きに惑わされず、長い目で資産を育てる。

  • 積立投資:コツコツと定期的に口数で投資を続ける。

┌────────┐
分 散 投 資  → リスクを広げて損失を軽減
└────────┘

┌────────┐
長 期 投 資  → 複利効果で資産を育てる
└────────┘

┌────────┐
積 立 投 資  → 習慣化しやすく心理的に安定
└────────┘

この3つを意識することで、価格のブレに一喜一憂せず、落ち着いて資産運用を続けることができます。

2. 分散投資って結局どうするの?具体的な組み方のコツ

「分散」と聞いても、何をどう分ければいいのか迷いますよね。
まずは資産クラスを確認してみましょう。

  • 株式(日本・米国・新興国など)

  • 債券(国債・社債など)

  • 投資信託・ETF

  • 不動産
  • 金・プラチナ・銀
  • 預金・現金(緊急資金用)

各資産の逆相関関係を見た分散投資

相関関係とは、2つの事柄が関わり合う関係のことであり、仮にAの資産が上がれば、もう一方のBの資産が減少する関係のことをいいます。
投資において、2種類の資産が逆相関を持つ(= 負の相関にある資産クラス)資産を組み合わせることで、価格変動のリスクを抑えられる可能性があります。

なぜなら、通常は株が下がれば債券価格は上がる関係にあるので、株と債券の組み合わせを保有することである程度、価格変動をコントロールできるからです。仮にAの資産とBの資産を組み合わると資産Cの価格水準となり、価格に対する変動リスク軽減を図ることが可能となります。

資産クラス別の相関関係

  • 株式(日本・米国・新興国など):
    • 株式市場同士は、一般的に高い正の相関関係があります。特に、先進国株式(日本、米国など)は連動しやすい傾向があります。
    • 同じ株式銘柄であっても、新興国株式と先進国株式では相関関係がやや低い場合があります。
  • 債券(国債・社債など):
    • 一般的に、株式とは負の相関関係があります。株式市場が下落すると、安全資産とされる債券に資金が流入しやすいためです。
    • 債券の中でも、国債は社債よりも安全性が高く、株式との負の相関が強い傾向にあります。
  • 投資信託・ETF:
    • 投資信託・ETFは投資対象によって相関関係が異なります。株式型の投資信託・ETFは株式と高い正の相関があり、債券型の投資信託・ETFは債券と高い正の相関があります。
    • REIT(不動産投資信託)は、株式と近い正の相関がある場合があります。
  • 不動産:
    • 株式や債券との相関関係は低い傾向があります。ただし、景気の影響を受けやすく、株式と連動する場合があります。
  • 金・プラチナ・銀:
    • 一般的に、株式や債券との相関関係は低い傾向があります。特に、金は安全資産として認識されており、株式市場が不安定な時に上昇しやすい傾向があります。
  • 預金・現金(緊急資金用):
    • 他の資産との相関関係はほとんどありません。価値が安定しており、緊急時の資金として重要です。

数字で見る相関関係

分散が資産運用のひとつとしてお伝えいたしました。
これは、特定の資産偏りすぎると株価暴落、有事の際に資産が目減りするリスクを軽減するという考えに基づいたものです。
相関関係を数値にしたものに相関係数があります。

2つのデーターを比較した時の連動性をプラス1からマイナス1の範囲で表したもので、0であれば双方の関係性は無いことを表しています。

プラス1に近づくほど正の連動性が強くなり(同じ値動きをする)、負の連動性に近づけは逆の値動きを示しています。

資産クラス間の相関係数

資産クラス株式(先進国)債券(先進国)新興国株式金(ゴールド)現金・預金
株式(先進国)1.000.300.750.100.00
債券(先進国)0.301.000.350.200.10
新興国株式0.750.351.000.150.00
金(ゴールド)0.100.200.151.00-0.05
現金・預金0.000.100.00-0.051.00

※MSCI、Bloombergなどの過去10年データ(2024年時点の推計を基にした参考値)

相関関係の注意点

  • 相関関係は常に一定ではありません。経済状況や市場の変動によって変化します。
  • 過去の相関関係が将来も続くとは限りません。
  • 相関関係はあくまで参考情報であり、投資判断の全てではありません。

分散投資の重要性

相関関係の低い資産を組み合わせることで、リスクを分散し、安定した資産運用を目指すことができます。
このように性質の異なる資産を組み合わせることで、ある資産が値下がりしても、他の資産でカバーできる体制が整います。

3. 焦って売らない!「時間」が資産運用の最大の武器になる理由

投資で成功する秘訣のひとつは、「時間を味方につけること」です。
たとえば株式市場は短期的には上下を繰り返しますが、10年・20年というスパンでは成長しているのが現実です。

焦って売買を繰り返すと、利益を取り逃がしたり、手数料がかさんだりしてしまいます。
むしろ、暴落時こそ「安く買えるチャンス」と考え、慌てずコツコツ続けることが大切です。

4. リスクの取りすぎはNG!自分に合った「リスク許容度」の見極め方

「リスクを取ればリターンも大きい」というのは事実ですが、それが自分に合っているかどうかがポイントです。

チェックしておきたい要素:

  • 年齢(若いほど長期投資がしやすい)

  • 収入と支出のバランス

  • 投資経験の有無

  • 精神的にどのくらいの値下がりに耐えられるか

たとえば、暴落で20万円下がって眠れない…という人は、株式多めのポートフォリオは向いていないかもしれません。
「ちょっと物足りないくらい」が、ちょうどいいのです。

5. シンプルが最強?定額積立と自動化で“続ける力”を手に入れる

「毎月●万円積み立てよう」と決めていても、つい忘れたり、手動で購入するのが面倒だったりしますよね。
そんな方におすすめなのが、自動積立の仕組みを活用することです。

証券会社では、多くの商品で「毎月自動積立」設定が可能です。
毎月の給与日後に少額ずつ積立を行うようにしておくことで、投資のことを忘れていても“勝手にお金が育つ”状態をつくれます。

まとめ:無理なく続けてこそ、資産は育つ

投資・資産運用は、知識だけでなく「習慣」と「心構え」がとても大切です。
今回紹介した5つの鉄則は、どれも派手さはありませんが、だからこそ多くのプロが実践している王道の考え方でもあります。

投資は焦らず、欲張らず、自分のペースで行いましょう。

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