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はじめに

「貯蓄と投資」に関心を持ち始めた方にとって、どこから手をつければ良いか迷うことも多いでしょう。特に初心者にとって、投資はリスクが伴うものであり、慎重に学んで進めることが重要です。

お金を増やすには3つの方法しかありません。「収入を増やす」「支出を減らす」「資産を運用する」です。
本記事では、初めての方が貯蓄と投資を始める際に知っておくべきポイントと、効果的なステップをご紹介します。

1. まずは貯蓄から:基本の貯蓄ルール

投資に関心を持つのは良いスタートですが、まずは緊急時に備える「生活防衛資金」を確保しましょう。生活防衛資金とは、万が一の収入減や急な出費に備えるための資金です。給料のほとんどを生活資金としている人は、使うお金を3つに分けて考えるのが基本です。

支出バランス

消費(食費・住居費・保険料)
浪費(趣味・嗜好品)
貯蓄・投資

病気やケガ、災害で収入が途絶えた時のこと想定して、無職でも最低限の暮らしができるよう貯蓄は生活費の3〜6ヶ月分として70%を目安に考えましょう。この資金はリスクを取らず、普通預金や定期預金で安全に保管することをおすすめします。

手取り月収16万円なら11万2千円(消費)×6カ月=67万2千円です。最低限の生活を維持する生活費する上で67万円が必須の貯蓄額となります。

2. 自分の目的を明確にする

投資の前に、目指す目的を具体的にすることが重要です。例えば、「数年後にマイホームの頭金を貯めたい」「老後資金を少しずつ増やしたい」など、具体的な期間と目標金額を設定しましょう。これにより、短期的な貯蓄と長期的な投資のバランスが取りやすくなります。

貯蓄は手取りの25%ぐらいを目安に考えて期間と金額を設定するとよいですが、無理なく続けられることが基本です。目的を明確にする理由は、闇雲に貯蓄を始めるよりも「実現可能な目標金額」を設定したことで、モチベーションを上がりやくなるためです。

3. 初心者におすすめの投資:積立型の投資信託

投資が初めての方には、「積立型の投資信託」から始めるのがおすすめです。少額から始められ、リスク分散がしやすいことがメリットです。特に、インデックスファンドと呼ばれる市場全体の動向と連動することを目指して運用するタイプの投資信託は、日経平均やTOPIXなど市場全体の指標と連動して成長しようとするため、初心者でも理解しやすい運用方法です。例えば、毎月5,000円程度の積立を数年間続けることで、時間を味方にした「複利効果」を得ることが期待できます。

インデックスファンド

日本株
日本債券
先進国株
米国株
欧州株
欧州債券
米国債券
太平洋株

4. 資産配分(アセットアロケーション)を考える

資産配分とは、貯蓄や投資において「現金」「債券」「株式」などにどの程度の割合で分けるかを決めることです。例えば、リスクが低めの債券を多めにし、株式を少なめにするとリスクは抑えられますが、リターンも抑えられます。逆に、株式の割合を増やせばリターンが期待できますが、リスクも増加します。初心者の場合は、現金・債券・株式のバランスを「3:2:1」の割合で始めるなど、保守的な配分からスタートすると安心です。

5. 節税も考慮に入れた運用

投資を行う際、税金対策も考慮するとさらに効率が良くなります。特に、日本では「新NISA」や「iDeCo」といった税制優遇制度があり、これらを活用することで運用益にかかる税金を抑えることが可能です。新NISAは年間の非課税枠があり、初心者でも簡単に利用できます。特に、iDeCoは老後資金の形成を目的とした制度で、積立額が所得控除されるため、税金を抑えつつ投資ができるメリットがあります。

6. 毎月の定期見直しを忘れず

始めたばかりの投資は、軌道修正が必要です。定期的に目標や投資状況を確認し、必要であれば資産配分や積立額を見直しましょう。半年に一度や年に一度など、無理のない範囲で「定期的なチェック」を行うことをおすすめします。

まとめ

貯蓄と投資は、焦らずコツコツ続けることが成功への近道です。特に初心者の場合、リスクを抑えた方法からスタートし、少しずつ投資に慣れることで資産形成の知識が自然と身につきます。ノーリエFP事務所では、個別相談も行っておりますので、初心者の方にとって安心できるサポートを提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。

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