投資

知っておきたい!株や債券取引の裏側「ディーラー方式」って

「このページにはプロモーションが含まれています。」

知っておきたい!株や債券取引の裏側「ディーラー方式」って何?

皆さん、こんにちは!マネトークです。

株式投資や債券投資に興味があるけれど、「市場の仕組みってなんだか複雑…」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、証券取引の重要な仕組みの一つ「ディーラー方式」について、分かりやすく解説していきます。

「ディーラー方式」って、なんだか強そう…?

「ディーラー」と聞くと、カジノのディーラーを思い浮かべる方もいるかもしれませんね。証券市場における「ディーラー」も、お客様との取引を仲介する役割を担っています。しかし、一般的なカジノのディーラーとは少し違う、もっと重要な役割があるんです。

証券流通市場におけるディーラー方式とは、簡単に言うと、専門の証券会社(「ディーラー」と呼びます)が、自らのお金を使って株や債券を売買することで、市場の取引をスムーズにする仕組みのことです。

ディーラーは「金券ショップ」?その仕組みを覗いてみよう!

ディーラー方式を理解する上で、ディーラーを「証券の専門的な金券ショップ」だと考えてみましょう。

  1. 「この値段で買います!」「この値段で売ります!」と常に表示
    皆さんが金券ショップに行って、商品の値段が表示されているように、ディーラーも「A社の株なら、この値段で買いますよ(買い気配)」「この値段で売りますよ(売り気配)」という情報を常に提示しています。この、いつでも売買できる状況を作ってくれることが、ディーラーの最も大切な役割の一つです。

  2. 投資家との直接取引
    あなたが「A社の株を買いたい!」と思ったら、ディーラーが提示している「売り気配」で買います。逆に「A社の株を売りたい!」と思ったら、ディーラーの「買い気配」で売ることができます。このように、ディーラーと私たち投資家が直接やり取りをして取引が成立するのが特徴です。
    ディ-ラーは、相対的に低い価格で投資家から購入して、高い価格で他の投資家に転売することで差額を利益を獲ています。「ビット・アスク・スプレッド」

  3. ディーラーも売買している!
    ここがポイントです。ディーラーは単に仲介するだけでなく、自分自身でも「この株は今後上がりそうだから買っておこう」「これはちょっと危ないから売っておこう」と、自己資金を使って株や債券を売買しています。これにより、市場に流通する株や債券の量が適切に保たれ、価格もスムーズに形成の役割を担っています。

なぜディーラー方式が重要なのか?

ディーラー方式の最大のメリットは、「流動性」を高めることにあります。

「流動性」とは、簡単に言えば「売りたい時に売れて、買いたい時に買える」という、取引のしやすさのことです。ディーラーが常に売買の値段を提示してくれているおかげで、私たち投資家は「せっかく買いたいのに誰も売ってくれない…」「売りたいのに買い手が見つからない…」といった状況に陥りにくくなります。投資家同士が売買するオークションだけでは、取引する人が少ないマイナーな銘柄の場合は取引の成立が難しくなります。市場が大きく変動している時には、ディーラーの存在が安定した取引を支える上で非常に重要になります。

ディーラー方式のちょっとした注意点

便利なディーラー方式ですが、いくつか知っておきたい点もあります。

  • 「スプレッド」にご注意を! ディーラーは、提示する「買い気配」と「売り気配」の間に少しだけ差額(スプレッドと呼びます)を設けています。このスプレッドが、ディーラーの利益になります。私たち投資家からすると、このスプレッドが実質的な取引コストupの要因となることを知っておきましょう。

  • 価格の透明性 取引所のように、不特定多数の投資家が出し合う注文で価格が決まるオークション方式(いわゆる「板寄せ」など)と比べると、ディーラー方式ではディーラーが提示する価格が中心となります。複数のディーラーがいる場合は、提示される価格が異なることもあるので価格の見極める目が必要です。

どんな取引で使われているの?

ディーラー方式は、主に債券市場外国為替市場でよく見られます。私たちが銀行でドルやユーロに両替する時も、銀行が提示する為替レートは、一種のディーラー方式によるものです。株式市場では、取引所を介したオークション方式が主流ですが、一部の非上場株式の取引などではディーラー方式が採用されることもあります。

まとめ

「ディーラー方式」は、ディーラーという専門家が、自己資金を使って証券を売買し、いつでも取引ができる環境を整えてくれる仕組みです。これにより、市場に「流動性」が供給され、私たち投資家は安心して株や債券の売買を行うことができるのです。

今回のコラムで、皆さんの証券市場への理解が少しでも深まれば幸いです。次回もマネトークの専門用語コラムをお楽しみに!


この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

関連記事

新着記事
会員限定
おすすめ
PAGE TOP
ログイン 会員登録
会員登録
目次
Verified by MonsterInsights