株取引の基本用語
「株取引」と聞くと、なんだか難しそう…と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ポイントを押さえれば、誰でも資産形成にチャレンジできる魅力的なツールです。今回は、株取引の売買の際に必ず知っておきたい基本用語と、注文の仕組みについて解説します。
株取引の醍醐味!「売買」を理解する
株取引は、文字通り「株の売り買い」を指します。投資家は、企業の成長を期待して株を買い、株価が上昇すれば売却して利益を得ることを目指します。しかし、単に「買う」「売る」と言っても、その方法にはいくつかの種類があります。
注文方法の使い分けが肝!「成行注文」と「指値注文」
株を売買する際には、「成行注文(なりゆきちゅうもん)」と「指値注文(さしねちゅうもん)」という2つの主要な注文方法があります。
成行注文:とにかく早く売買したい時に 成行注文は、「いくらでもいいから、とにかく買いたい(売りたい)」という注文方法です。価格を指定しないため、その時点での市場価格で取引が成立します。例えば、「この株を今すぐ買いたい!」という強い意志がある場合や、マーケットの動きが早く、素早くポジションを取りたい場合に有効です。しかし、予想外の高値で買ったり、安値で売ったりするリスクもあるため注意が必要です。
指値注文:希望の価格でじっくり待ちたい時に 指値注文は、「〇〇円以下なら買いたい」「〇〇円以上で売りたい」といったように、自分で売買したい価格を指定する注文方法です。希望の価格で取引できるメリットがありますが、その価格に到達しなければ取引は成立しません。じっくりと相場を見極めたい、あるいはリスクを限定したい場合に適しています。
一日の取引時間と重要な節目
株の取引には、一日のうちで重要な時間帯があります。
寄付き(よりつき)と始値(はじめね):一日の始まり 日本の株式市場は、午前9時に取引が開始されます。この取引開始時のことを「寄付き」と呼び、その時に最初に成立した株の価格を「始値」と言います。一日の相場の方向性を占う重要な時間帯です。
大引け(おおびけ):一日の終わり 午後の取引が終了する時間を「大引け」と呼びます。この時の最終価格がその日の「終値」となります。
ザラバ:取引時間中のリアルタイム価格 寄付きから大引けまでの取引時間中、刻々と変化する株価のことを「ザラバ(または場中)」と呼びます。私たちがニュースなどで目にするリアルタイムの株価は、このザラバの価格です。
公平な取引を支える原則
証券取引所では、すべての投資家が公平に取引できるように、いくつかの原則が定められています。
価格優先の原則:有利な価格が優先される 。買い注文・売り注文それぞれにおいて成り行き注文が指値注文よりも優先され、買い注文は「より高い価格」が、売り注文は「より安い価格」が優先的に約定する(取引が成立する)という原則です。例えば、指値注文の場合は、Aさんが1000円で買い注文を出し、Bさんが990円で買い注文を出した場合、Aさんの買い注文が優先に成立します。
時間優先の原則:早く出した注文が優先される 同じ価格の注文が複数ある場合は、より早く出された注文が優先的に約定するという原則です。例えば、同じ1000円で買い注文が複数あった場合、最も早く注文を出した人が優先されます。
これらの原則があることで、市場の透明性と公平性が保たれているのです。
まとめ
株取引は、これらの基本的な用語と仕組みを理解することで、より安心して取り組むことができます。まずは少額からでも、ご自身の投資スタイルに合った方法で、マネー賢者への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。焦らず、じっくりと知識を深めていくことが、成功への鍵となります。