キャンピングカーの購入において、多くの人が最初に直面するハードルはやはり「お金」です。最近ではキャンピングカーの普及が進み、比較的手頃な価格帯の商品も増えています。しかし、通常の車両を架装することから、高額になるのは避けられません。
購入予算に応じた選択肢
予算を抑える方法として、300万円程度の中古車を選べば、新車の半額程度に抑えることができます。また、家族構成や使用目的によっては、軽自動車をベースにした軽キャンピングカーを選ぶのも良い選択肢です。いずれにしても、ある程度の頭金が必要になるケースが多いことを覚えておきましょう。
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頭金の必要性とその理由
頭金が必要かどうかは、購入先のビルダーや販売店によって異なります。一般的には、バンコン(バンコンバージョン)を購入する際には150万円から300万円程度の頭金や中間金を求められることが多いです。この金額の差は、ビルダーの販売実績や資金力によるものです。
通常ビルダーはトヨタや日産などの自動車メーカーから車両を仕入れ、架装を行います。その際、仕入れ資金を立て替えられるかどうかが、頭金の有無や金額に影響します。中規模のビルダーの場合は、仕入れ資金として頭金が必要になることを知っておいてください。
資金準備の方法
たとえば、ワイドボディ・ミドルルーフのバンコンでは、車両本体価格に諸経費やオプション費用を加えると、総額700万円を超えることもあります。この場合、銀行のカーローンを利用すれば金利を抑えられますが、住宅ローンを抱えている場合や取引実績がない場合は審査が厳しくなることもあります。
マイカーローンでキャンピンクカーも購入できそうなものですが、車両価格+架装価格+オープション価格を含めると1,000万円も珍しくなく銀行審査が通っても、融資額の返済期間や減額条件付きなる場合が少なくないといえます。
高額なキャンピングカーの場合も長期ローンを利用する人が多く、融資を受けやすい方法として、販売店提携のオートローンを利用するのも一案です。ただし、オートローンの場合は納車直前に本審査が行われ、融資金が販売店に入るまでに時間がかかるため、頭金を求められることがあります。
頭金を準備する方法として、以下のような手段が考えられます:
- 現在乗っている車を下取りに出す
- 不要な貴金属や家電、家具を売却する
- 家族や親から一部援助を受ける
ただし、消費者金融での借入れは避けましょう。消費者金融の利用はローン審査に悪影響を与える可能性があります。
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頭金なしで購入する選択肢
新車ではなく、中古車、新古車、展示車を選べば、頭金が不要な場合があります。これらの選択肢は納期が短いこともメリットです。また、「頭金不要」「手持ちの頭金でOK」のビルダーを選ぶのも一つの方法です。この場合、ローンの事前審査が必要ですが、顧客を信用して販売を行うため、品質や販売実績に自信のあるビルダーが多いと言えます。
ローンを利用する際の注意点
キャンピングカー購入時のローンでは、500万円を超える金額の場合、審査が厳しくなります。購入金額の1割以上の頭金を用意しておくと、審査が通りやすくなります。また、以下の条件を満たしている場合は、フルローンを組める可能性が高まります:
- 返済実績が良好
- 同じ住居に5年以上住んでいる
- 持ち家がある
ただし、長期ローンを組むと金利負担が借入総額の1割になる場合もあるので、繰り上げ返済などで総返済額を抑える工夫が必要です。
金利の違いを利用した賢い選択
自動車ローンには、銀行系のカーローンと販売店のオートローンがあります。オートローンは金利が高めに設定されることが多いですが、ビルダーによって金利条件が異なるため、複数のビルダーを比較することが重要です。
イベントや商談会のキャンペーン期間中であれば、金利交渉がしやすくなることもあります。交渉が苦手な方は、このようなイベントを活用するのがおすすめです。
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購入前に知っておくべきこと
キャンピングカーの購入は、大きな買い物であるだけに、慎重な計画と資金準備が必要です。このブログで紹介した内容について、さらに詳しく知りたい方や、個別に相談したい方は、ノーリエFP事務所までお気軽にご連絡ください。
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